「機動戦士ガンダム」のコンスコン

筆者の手元にある資料で確認してみたら、1991年発行の「テレビマガジン特別編集　機動戦士ガンダム大全集」は、「機動戦士ガンダム」のテレビアニメ版の全話解説の中にしかコンスコンが出てこないためはっきりした事は言えないものの、コンスコンが明確に無能扱いなのがスーパーロボット大戦シリーズ。「全スーパーロボット大戦電視大百科」(1998年)はそれまでのスーパーロボット大戦シリーズのストーリーや設定に基づくキャラクターや機体の情報が収録されていて、これによるとコンスコンは「たったドム12機で戦力の整い始めたロンド=ベルに立ち向かうこの男の見識は大甘の一言」。また「スーパーロボット大戦　コンプリートボックス」の攻略本「スーパーロボット大戦コンプリートボックス　パーフェクトガイド」(1999年)は、「めちゃくちゃ弱いくせに、自分の名前がついたシナリオ名がある」、「もちろんやられ役としての登場」と散々な書き様。一方“コンスコンの有能化”の流れについては、「機動戦士ガンダムギレンの野望」ぐらいからでしょうか。（「機動戦士ガンダムギレンの野望」以前の資料に乏しいのですが難点ですが） 2000年の「SDガンダム Gジェネレーション-F」には「南極会議にも出席していたらしい」とありますが、この設定はおそらく「機動戦士ガンダムギレンの野望」のアニメシーン「連邦軍モード・オープニング」と「ジオン軍モード・オープニング」によるものでしょう。（南極条約の締結のシーンで、ジオン陣営にコンスコンとおぼしき人物の姿がある）こういった点から、やはり「機動戦士ガンダムギレンの野望」の影響が大きいように思います。

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	年	解説など
テレビマガジン特別編集　機動戦士ガンダム大全集	1991	第三十三話「コンスコン強襲」〔中略〕　修理のためサイド６領域外のドックへ向かうホワイトベースに、重巡洋艦チベに乗り、ドズル中将配下のコンスコンがせまってきた。コンスコンは十二機のドムを出動させるが全てガンダムに倒され恐怖する。
機動戦士ガンダムギレンの野望	1998	マニュアルより「主な登場キャラクター」コンスコンシャアに敵愾心を抱く。宇宙機動部隊所属。
機動戦士ガンダムギレンの野望　コンプリートガイド	1998	コンスコンほんの数分でアムロにリックドム十数機を落とされた将軍。指揮能力は決して悪くないので使えないキャラではない。
SDガンダム Gジェネレーション	1998	「OPTION」の「PROFILE MODE」の「CHARACTER」コンスコン新型のリック・ドムを十二機も搭載したチベ艦隊の司令官。シャアを気に入らないらしくバカにしていたが、リック・ドムは全滅、艦隊も全滅させた。司令官も悪いが、相手も悪かった。
ラポートデラックス　機動戦士ガンダム宇宙世紀vol.2 大事典編	1998	コンスコン人物紹介：シャアの無能さを証明すべくドズルが派遣したチベ艦隊の司令官。３分も経たないうちに１２機のリック・ドムを全滅させられたり、サイド６の領空内で狙い撃ちされたりと散々な目にあった末、ガンダムにチベを沈められた。コンスコン　　ＦＧ（33・34）　ドズル直属の部下。階級は少尉〔ママ〕。もともと自分の部下であったシャアが、キリシアの部下となっているのが気にくわないドズルが、その無能さを暴くために、みずから重巡チベを与えて、派遣した人物がコンスコンである。コンスコン自身、シャアを良く思っておらず、一種の焦りと嫉妬をシャアに感じていた。シャアへの意地のために、中立のサイド６の領空内で、新鋭重ＭＳリック・ドム12機を使い戦闘を仕掛けたが、ニュータイプの能力に目覚めつつあったアムロによって、チベと共にあっという間に沈められた。
全スーパーロボット大戦電視大百科	1998	※収録されている情報は、「電視大百科」までのスーパーロボット大戦シリーズの設定やストーリーを反映しているため、原作アニメとは設定やストーリーが異なっている。キャラクター大辞典コンスコン〔中略〕自分一人でロンド=ベルを殲滅しようなどと息巻くが、たったドム12機で戦力の整い始めたロンド=ベルに立ち向かうこの男の見識は大甘の一言。 3分も経たずに自慢のドム編隊を全滅に追い込まれ、本人も宇宙の塵と消えた。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス　パーフェクトガイド	1999	コンスコンめちゃくちゃ弱いくせに、自分の名前がついたシナリオ名がある。もちろんやられ役としての登場だが、かなり優遇されている？
機動戦士ガンダムギレンの野望ジオンの系譜	2000	キャラクター図鑑コンスコンドズル配下の艦隊司令。実力主義のドズルの下で艦隊司令となった実力派非凡であったと思われるが、実戦慣れしたホワイトベース隊の前に保有していたドム１２機を僅か３分で失い、自身も部下の後を追って戦死した。
機動戦士ガンダムギレンの野望ジオンの系譜　コンプリートガイド	2000	コンスコンジオン軍においては屈指の艦長。
SDガンダム Gジェネレーション-F	2000	「PROFILE MODE」の「character」コンスコンジオン公国軍の指揮官。ドズル・ザビ配下のベテラン軍人で、南極会議にも出席していたらしい。闘志旺盛でプライドも高いが、臨機応変の才には欠ける。〔後略〕
D SELECTION　機動戦士ガンダムキャラクター大全集2000	2000	コンスコン　ドズル・ザビ直属の少将。中立コロニーサイド６にてホワイトベース隊と数回交戦するが、１２機のリック・ドムの３分で全滅させられるなど、ことごとく敗退している。ホワイトベースがサイド６を出港するときの戦いで、戦死している。
機動戦士ガンダムギレンの野望ジオン独立戦争記	2002	「GALLERY」の「キャラクター図鑑」コンスコンドズル配下の艦隊司令。数多くの武勲を積み重ねた老練な指揮官であった。キシリアの麾下となったシャアへの牽制を兼ねてホワイトベースと戦う。しかし、保有する１２機のドムをわずか３分で失うなど、大敗を喫し、その後の戦闘で自身も生命を落としてしまう。
機動戦士ガンダムギレンの野望ジオン独立戦争記　攻略ガイド	2002	コンスコン第３軍団を率いるジオン軍の名艦長。
機動戦士ガンダムギレンの野望ジオン独立戦争記　攻略データファイル	2002	コンスコン原作では保有していた12機のドムをわずか3分で失うという大敗を喫したコンスコンだが、ゲーム内での能力は高い方。特に耐久が高いので、MSを多数搭載している宇宙戦艦の艦長として重宝する存在だ。
別冊宝島694号　僕たちの好きなガンダム全登場キャラクター徹底解析編	2002	コンスコンシャアへの対抗心に状況を見誤ったジオンの猛将 Personal History 　ドズルの腹心である宇宙攻撃軍所属の少将。〔中略〕だが、シャアへの過剰なライバル心からか、敵戦力の分析を怠り、短時間で戦力の大半を喪失。後に、補給を受けて再攻撃をしかけるも、ニュータイプとして覚醒しつつあるアムロのガンダム、そしてホワイトベースクルーの奮闘の前に、あえなく戦死してしまう。サイド6からホワイトベースが出航したところを狙うコンスコン。敵の不意をつく戦術は、さすが歴戦の指揮官だ。ホワイトベース隊の戦いぶりは、コンスコンの指揮官としての常識をはるかに超えるものであった。　実力重視のジオン軍にあって、将官にまで出世したコンスコン。いかなる敵にも戦力を出し惜しみせず徹底的に叩くという、ベテラン指揮官らしい堅実な判断である。３分ももたずに全滅したモビルスーツ部隊。それは、彼の戦術家としての常識をうち砕くのに十二分な損害だった。ジオン軍の中将であり、ザビ家の三男であるドズル直属の部下なのだから、職業軍人としては相当なものだ。そんな地位まで上り詰めたのだから、きっと過去の戦役で相応の戦果を挙げ、実力的にも折り紙つきのはずである。　若い力を認めず、旧来の常識では計れない現実に対応できなかった古い軍人コンスコン。
機動戦士ガンダムギレンの野望アクシズの脅威V	2009	「DATABASE」の「CHARACTER」 071　ZEON　コンスコンドズル配下の艦隊司令で、多くの武勲を積み重ねた老練な指揮官。キシリア麾下となったシャアへの牽制を兼ね木馬に戦いを挑む。しかし、保有する１２機のドムを僅か３分で失うなど大敗を喫し、その後の戦闘で自身も命を落としてしまう。
機動戦士ガンダム新ギレンの野望	2011	〔「機動戦士ガンダムギレンの野望アクシズの脅威V」と同じ解説〕

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参考資料（リスト順）

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