エロゲー攻略本の黄金時代
エロゲー攻略本の期間グラフ
資料別ジャンル分類グラフに掲載したエロゲーの攻略記事が載った攻略本、
「美少女ゲーム攻略ガイド」、「PC-CUPID BOOKS 電脳美少女必勝ガイド」、「PCエンジェル増刊 攻略王」、
「決定版!! 美少女ゲーム攻略集」、
「美少女ソフト攻略マニュアル」、「電脳美少女虎の巻」、
「パソコン美少女ゲーム攻略Special」、「攻略電脳アイドル」、
「PC美少女攻略ベストセレクション」、
「パソコン美少女ゲーム攻略天使」、
「決定版!! 美少女ゲーム大攻略」、「BugBug大攻略」、
「美少女ゲーム攻略読本」、「BugBug攻略アイドル」が存続していた期間を一覧にまとめてグラフ化したもの。
上記の書籍以外にも、エロゲー攻略本が全く存在していないとは考えにくいものの、
手持ちの資料だけでも結構な種類（１４種類）を把握できたので、試しに年別にカウントしてみた。
グラフ化すると次のようになる。
1998〜2001年が攻略本の一番多い時期で、2000年が山のピーク。
90年代90年代は右肩上がりで、2000年を境にして2000年代は右肩下がり。
このグラフから判断する限り、黄金時代は1999〜2001年という事になる。
グラフのうち、変化が最も激しいのは2001〜2002年。
2000〜2001年で既に減少が始まっていたが、2001〜2002年でガクンと数が減る。
2003年からは「PCエンジェル増刊 攻略王」、「パソコン美少女ゲーム攻略Special」、「BugBug攻略アイドル」のシリーズだけになる。
そして「PCエンジェル増刊 攻略王」は2005年、「パソコン美少女ゲーム攻略Special」は2006年、
「BugBug攻略アイドル」は2012年までで、それ以降はシリーズの新刊が出ていない。
もちろん筆者が1990〜2010年までに発売したエロゲー攻略本を全て保有しているわけではないが、
それでも1998〜2001年以外の時期に発売した、筆者が把握していないエロゲー攻略本が相当多く存在していないと、この傾向は崩せないだろう。
もう１つ面白い情報としては、外部サイトさんになるが、
「spring efemeral」さんというブログサイトの「エロゲ系雑誌の衰退が止まらない - spring efemeral」、
「2009年も美少女キャラクター雑誌は衰退していた - spring efemeral」、「美少女系ゲーム関連雑誌の衰退は継続中 - spring efemeral」で、
「出版指標 年報」を元に、エロゲー系雑誌の推定発行部数と推定発行金額の推移グラフを作っている。
（「出版指標 年報」は調べるのが大変なだけに、すばらしい！）
「spring efemeral」さんが作ったグラフでは、推定発行部数と推定発行金共に2001年をピークにして右肩下がり。
ピークの年が一年ずれている等の若干の違いはあるものの、グラフの傾向そのものは、上記の自作のグラフと大同小異と言える。
自作のエロゲ攻略本の発売グラフと、「spring efemeral」さんの記事から判断するに、
エロゲー界隈の書籍は2000年前後がピークだったと見て間違いないだろう。
エロゲーそのもの売り上げピークもこの頃だったと思うので、業界全体のピークも2000年前後だったのかもしれない。
コラムへ戻る