箱根駅伝の総合優勝タイム
2015年の第91回大会の箱根駅伝は青山学院大学が初の総合優勝を飾り、その総合タイムは歴代最高の「10:49:27」で、初の「１０時間５０分切り」。 とはいえそれまでの最高記録は、2012年の第88回大会の東洋大学の「10:51:36」で、青山学院大学が縮めたタイムは２分程度。 それでも第91回大会の青山学院大学の記録がよりセンセーショナルな印象を受けるのは、やはり「〜切り」だからだろう。 「箱根駅伝 100人の証言」や「箱根駅伝／箱根駅伝の記録」などで箱根駅伝の歴代の総合優勝タイムを見ると、どうも急に総合優勝タイムが早くなる時期があるようで、 例えば1963年の第39回大会までは総合優勝タイムは大体１２時間ぐらいまでだったのに、1964年の第40回大会で中央大学が「11:33:34」を叩き出してからは、総合優勝タイムが１２時間以上にならなくなっている。 また1982年の第58回大会までは、総合優勝タイムが早くても１１時間２０分前半で、１１時間３０分ぐらいが標準。1983年の第59回大会の「11:06:25」からは、遅くても１１時間２０分以上にならなくなった。 総合優勝タイムの「１１時間切り」は、1994年の第59回大会の「10:59:13」を除けば、 2011年の第87回大会の「10:59:51」、2012年の第88回大会の「10:51:36」、2014年の第90回大会の「10:52:51」、2015年の第91回大会の「10:49:27」と2010年代に集中しており、 2010年代前半は丁度まさに、総合優勝タイムが劇的に早くなる時期なのかもしれない。▲
参考資料・参考URL 『B.B.MOOK998 箱根駅伝 100人の証言 1920-2013』ベースボールマガジン社 2013年 箱根駅伝／箱根駅伝の記録 http://www13.plala.or.jp/jwmiurat/index.html