キング・オブ・ファイターズの覇者を待ち受ける「Ｒ」
さあ、熱い闘志で激戦を勝ち抜くがいい！！
ザ・キング・オブ・ファイターズ '９５

機種	プレイステーション
発売（開発）	ＳＮＫ
発売日	１９９６年６月２８日
価格	５８００円（税別）
備考	プレイヤー１〜２人 メモリーカード１ブロック

操作性
ＰＳのコントローラーでは十字キーの形の関係で技が出しにくいので、
入力コマンドが総じて長めのこのゲームは少々キツイところがありますね。
恥ずかしい話なのですが、ＰＳ版の発売から１０年以上たっているにも関わらず
いまだに出せない技があります（苦笑

今見てもキャラクターの動きがかなりカクカクしていますが
アーケード版を知らなければ十分に遊べる……はず。多分。


音楽
格ゲーらしいロックな曲が多いのですが
登場キャラがアメリカだったり中国だったり韓国だったり
ゲームとして国際色豊かな側面も持っているので
音楽もそれだけ国際色豊かに仕上がっています。

好きなのは「飢狼ステージ」と「ルガールステージ」。
オマケのサウンドモードで見ることができる曲名が
やっつけ仕事で名前をつけたかの様にテキトーだったのが印象に残っています。


システム
メンバー三人のチーム同士で勝ち抜き戦を行う点に特徴がある
２Ｄの対戦格闘ゲームです。

システム自体は一般的な２Ｄ格闘と同じで
方向キーでキャラクターの操作、各種ボタンでパンチやキックの強弱となります。
他に×、○ボタン同時押しで「攻撃避け」などの特殊動作があります。

ＰＳ版ではオマケとしてサウンドモードと
ゲーム中に使われている音声のギャラリーがあります。


設定・シナリオ
西暦１９９４年。
キング・オブ・ファイターズは、初の団体戦ルールを採用。
大会はかってない死闘の果てに、
主催者ルガールの自爆によって幕を閉じた。

しかし、翌１９９５年。
世界中の格闘家たちに、
またしても、キング・オブ・ファイターズへの招待状が届いた。
差出人のイニシャルは「Ｒ」。そう、ルガールは生きていたのだ！
もちろん、前回の出場チームは、続々と参加を表明。

さらに、謎の新チームも参戦してきた。
果たして、優勝の行方は？　そして、今回のルガールの目的は？
あらゆる憶測が流れる中、今再び、大会の幕が開く…。


しかし２００８年から俯瞰すると、ルガールがＳＮＫ系格ゲーのボスキャラとして
すっかり認知されているのがチト意外だったりします。
ザンギエフやガイルの銅像をぶっ壊してたくらいしか印象になかったもんで（笑

それを言ったら竜虎や飢狼といった作品のオールスターをウリにしていたＫＯＦが
本家たちを越えてＳＮＫ系の代表シリーズとなっているのも面白いですよね。


独創性
メンバー三人のチーム同士で勝ち抜き戦を行う点に特徴がある……、
というよりも、既にチーム戦の格闘ゲームが氾濫している現在となっては
「特徴があった」といった方が正確でしょうか。

勿論それを差っぴいても、
２Ｄ格闘ゲームにおける団体戦のはしりのシリーズとしての
価値が傷つくわけではありません。


全般
率直な感想として、出来はイマイチな部類に入るのではないでしょうか。

ＫＯＦ９５そのものの格ゲーとしての出来はおいて置くとしても、
移植度の観点からいうと、キャラクターのアニメーションが削られていて動きがカクカクしているので
どんなに贔屓目に見ても出来がいいとは言えません。
とはいえ、当時はかなり遊んだタイトルなので
自分自身の印象はさほど悪くなかったりします。

人に勧めはしませんが好きなゲームです。
感想文に手を入れながらとても懐かしい気分に浸ったタイトルですね。
それにしても、このゲームの柴舟とオメガ・ルガールは強かった……。
確かにＫＯＦ９４のルガールよりマシではあるのですが（笑


得点７点

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