鏡の中のオルゴール３つ目のifのお話は『ヘンゼルとグレーテル』
若くて綺麗な魔女に捕まった、血の繋がらない兄妹の運命は一体……。
鏡の中のオルゴール
みっつめの物語
〜Haensel und Gretel〜

フェアリーテール花月組

操作性
サウンドノベルやビジュアルノベルのように文字表示が全画面タイプのノベルタイプのアドベンチャーゲーム。
一度ゲームクリアするとおまけシナリオが新たに出現します。

操作はキーボードだとカーソル移動ができないのでマウスが基本。
文字表示に関しては既読スキップや読み返し機能のほか、
メッセージウィンドウを縦書き・横書きを選択することができます。
ＣＧモード、サウンドモード、シーン回想といった機能も装備。
、
ゲーム中の操作の不満としては、
初期設定だと一旦メッセージを消去をしないと
ポップメニューを開けないのがちょっと不便ですね。


音楽
明るい曲や綺麗な曲が多いです。
この中ではズンズンと歩いてゆくというイメージで
底抜けの明るい曲調の主題歌「僕のお姫様！」が印象に残ってますね。


システム
画面上に表示される文章を読み進め、時折現れる選択肢を選んでいく
極々一般的なノベル型ＡＤＶなのでこれ以上書くような点は特にありません。


設定・シナリオ
おとぎ話を題材にした「鏡の中のオルゴール」の第３弾は、
お菓子の家でおなじみのヘンゼルとグレーテル。

飢饉の為に家を追い出されたヘンゼルと、
兄を慕って家を出た妹のグレーテルが森の中で見つけたお菓子の家……
その家の持ち主は、綺麗なお姉さんだった……。


グリム童話の１つ「ヘンゼルとグレーテル」のアレンジ物です。

こういうアレンジ物は嫌いではないのですが、前置きがやや長いことと
選択肢の数が少なく、ストーリー展開のバリエーションにも乏しいのが不満です。
「ヘンゼルとグレーテル」は有名な作品なので誰もが大筋を知ってるわけですから、
選択肢によってはキャラの立場やストーリー等に
もっと劇的な変化があれば面白かったように思います。

クリア後に出現するおまけのシナリオについても
折角こういう本編とは全然違うシナリオを用意していたならば、
おまけ扱いではなく本編に組み込んで欲しかったですね。


独創性
こういう童話のアレンジ物は数が少ないので、
その意味での独自性はあると思います。


全般
設定・シナリオにも書きましたが、
元ネタが有名で誰もが大まかなストーリーを知っているだけに
選択肢の数をもっと増やして話の展開やＥＤのバリエーションを増やして欲しかった所。
そうすれば原作とのギャップや選択肢毎の展開の違いが映えたんじゃないかと。

もっとはっちゃけても良かったように思いますが
５０００円という価格設定を考えればこんなもんなのかなぁ？


得点６点

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