狩人の夜が始まる…
吸血殲鬼ヴェドゴニア
ニトロプラス

操作性
バックログ参照機能と既読未読を判別するスキップ機能を装備。
文章を読む事に関してはこれだけあれば十分。
各話に挿入される戦闘のコマンドバトルが単調で飽きやすくめんどくさい、
しかし選択肢が異様に少ないためゲーム性という観点から見ればコマンドバトルはまったく正しい。
削るとプレイヤーのやる事がほとんどなくなるため。

音楽
全体的に作品の個性を際立たせ暗く美しく印象深い、
タイトルと共に流れるテーマ曲が秀逸。
ボーカル曲二つも熱いし使い方も素晴らしいの一言。

システム
ウィンドウに文字が表示されるサウノベ。
選択肢も三つか四つととても少ないためゲーム性は、
コマンド戦闘がないとゲームとして成立するかも怪しくなるほど非常に低くなっている。
製作者もそれを知っていたのか戦闘を、
コマンドバトルにするなどゲーム性を高める努力はしている。
だが戦闘の単調さ、回数の多さによってモノの見事にコケた。
ゲーム性を高める努力は買うが…惜しい。
ノベルとコマンド戦闘の相性の悪さはどうにもならないのかも。

設定・シナリオ
クドくて暗くて重くて濃くて、そしてなにより熱いシナリオ。
ヴァンパイアに噛まれた事により発生した非日常が、
徐々に主人公の日常を侵食して行くさまは圧巻。
前半部では１８禁シーン用のみの設定だと思っていた物が、
後半部で主人公を最終決戦の場に否応無しに引きずり出すトリガーとなるなど侮れない。
ワケがわからん改造バイクや銃器、楽器、そのネーミングなど妙な所で凝っています、
製作者サイドの趣味丸出し。
様々な意味で強烈。

独創性
武器＞怪物＞男性＞女性の順番で描きこみに差があるのが笑える。
武器に異様に凝っている辺りはやっぱり個性十分。

全般
熱くて暗い作品。
どーでも良い事なんですが、舞台が近所と言う意味でもインパクトがあった。
松が谷、藤沢、津久井湖、陣場街道、八幡町、相模原、城山湖本沢ダム、上野原等。
全部車で行った事のある場所なんですが。

得点８点

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