スペクトラルフォース
愛しき邪悪

操作性
またもゲーム中ロードが出来ない、同じ事を３度も言わせないで欲しい。
そして何と言っても野戦攻城戦が無駄に時間を取るようになった為、
テンポが悪くなってしまった、これが痛い。

音楽
悪く無いが良くも無い。
どちらかというと中の下。
或いは下の上程度か。

システム
今までのスペクトラルフォースシリーズを踏襲。
劇的と呼べるような変化は無し。
３作目で過去２作の生命線といえたテンポの良さを失ってしまえば、
システム面で評価できる事はあまり無い。

設定・シナリオ
メインストーリーが破綻している上、会話イベントがつまらなくなった。
会話イベントの数は膨大な数が存在するのですが…
底が薄くなったと言うか、面白くない。
とってつけたようなイベントが多いうえ、言っている内容も滅茶苦茶。
見れたものではないイベントがあまりにも多すぎる。
王道的なストーリーは別に嫌いではないですが、
どうしてもこのゲームのメインシナリオだけは許せない。
戦乱を舞台にした物語が好きなだけになおさら認めたく無いと言うのが本音。
１周目は必ず主人公を使わなくてはいけないため凄まじい苦痛だった。
シナリオライターは戦乱がらみのヒロイックファンタジーや歴史の本で勉強した方が良い。
せめてもの救いは他の君主のシナリオに面白いものがあったことぐらい。

独創性
進化はしているけどフォース１、フォース２と、
基本システムはまったくと言って良いほど同じ。
戦場での会話イベントの数は更に増えているのは評価できるが、
フォース２でも同じ改良していたため２番煎じの印象が強い。

全般
印象がだいぶ変わってしまった、スペクトラルフォース第３段。
進化はしているものの、変更による悪影響のほうが目立ってしまっているような気がする。
フォース１、フォース２、とずっと単純なシステムを使いまわしているので、
いいかげん飽きてしまいました。

それに加えてどうも「狙った」というか、
同人受けしそうな美形キャラが大量生産されていたり、
正直見るに耐えないような会話イベントが大量にあったり、
散々な出来映えになっている。
もっともそう言うのが好きなら美点になる可能性はありますが…
以後のアイディアファクトリーの方向性を、致命的に決定付けた１作。

廉価版が２８００円で出ています。

得点５点

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