"神の手"を超えろ。
レッドカード

機種	プレイステーション２
発売（開発）	コーエーネット（ミッドウェイ・ゲームズ）
発売日	２００２年６月２７日
価格	６０９０円（税込）
備考	ＤＶＤ−ＲＯＭ　１枚

操作性
操作自体は簡略化された普通のサッカーゲームです。

シュートの際のパワーゲージや、細かいテクニックがなく、
さらには選手の能力差もないので、アバウトなゲームに仕上がっています。
ですがこの「ラフプレイも再現！現実さながら、フィールド上の激しい攻防が展開！」な
格闘サッカーの前には仔細な問題です。

気になったのは主にロード時間ですね。
ＯＰの後や試合開始前のローディングの６秒ほどを筆頭に
ロード時間は総じて長めのゲームです。


音楽
特になし。


システム
基本的な操作としては
オフェンス時は○ボタンがシュート、△ボタンがスルーパス、□ボタンがロブパス、
×ボタンがグランダーパス、Ｒ１がフェイント、Ｌ１がジャンプ。

ディフェンス時は○ボタンがスライディング、△ボタンがタックル
□ボタンがチャージ、×ボタンが選手の切り替え。
といった具合です。

後このゲーム独自のシステムとして
ターボボタン（Ｒ２）と特殊効果ボタン（Ｌ２）があります。
それぞれターボメーターと１２３４メーターというものに対応しており、
それらを消費して、光を纏ってスーパープレイや"強烈な"ディフェンスを披露できます。


設定・シナリオ
ワールドカップで優勝することを目標にしたサッカーゲーム。
一応。

サッカーで地球征服を目論む宇宙人と戦ったり、
ハイテクトレーニングや筋肉増強剤を使う悪者チームとも戦いません。
イルカや謎の特殊部隊、ただの宇宙人は出てきますが…


独創性
一種の必殺シュートや必殺ディフェンスがあるサッカーは
特別珍しくもなんともないのですが…サッカーとしてヤバげなものが揃っています。
"強烈な"ディフェンスは特に。
ヘッドバット（ジダンを四年ほど先取り）
胴へのドロップキック（当然ボール狙ってません）
足を狙った殺人タックル（気分は明和スライディング部隊）
などなど。。。

さらに、デフォルトで審判が非常にルーズな設定なので、もう滅茶苦茶です。
しかもオプションで「ファールなし」「オフサイドなし」となると、もはやサッカーじゃありません。
まぁ、昔はオフサイドがなかったわけですし、何のルールもってして、
サッカーはサッカー足りえるのか？　というのはナカナカ難しい問いではあるのですが。

少なくともこのゲームでは、サッカーは芝上の格闘技であり、スタジアムは戦場。
対人戦となると後ろからのタックルなんて当たり前なものであると言えそうです（笑）

オプションで審判の判定を厳しくすることもできるんですが、
（それでも他のゲームとくらべると判定は全然甘い！）
その場合は
審判にタックルかまして倒れている間に反則すればいい
という素敵仕様です。


全般
"神の手"を超えろ。と言う触れ込みはダテではありません。
キャプテン翼的なのは間違いないのですが、ブラックな部分を抽出して煮詰めた
フィールド上では殺るか殺られるかだ！なサッカーです（笑）

対人戦でのローリングソバットや蟹バサミがアツイ作品です。

得点８点

しかしミッドウェイ・ゲームズって、モータルコンバットの会社だったのね……
妙に納得しました。

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