FIFAワールドカップのグループリーグと決勝トーナメント

FIFAワールドカップの
グループリーグと決勝トーナメント

FIFAワールドカップ2014/過去大会との比較

コラム「FIFAワールドカップとFIFAランキング」でワールドカップのグループリーグ（以下、ＧＬ）と決勝トーナメント（以下、決勝Ｔ）のチームと FIFAランキングとの関連性について書きましたが、ここではFIFAランキングではなくＧＬと決勝Ｔとの関連性について書いていきます。 1998年フランス大会以降、ワールドカップは出場３２チームが８ブロックに分かれてＧＬを行い、各ＧＬの１位と２位の１６チームで決勝Ｔを行う――というものですが、ＧＬ１位とＧＬ２位では決勝Ｔの結果に大きな差があります。

決勝Ｔの１回戦・ベスト１６の段階では、ＧＬ１位とＧＬ２位は半々で、ＧＬ１位とＧＬ２位同士が対戦しますから、単純計算すればベスト８もベスト４も半々程度になるはずですが、実際にはＧＬ２位はベスト８で２チーム程度しか残らない事になります。決勝ＴでＧＬ２位が勝ち進みにくいのは、ベスト１６で対戦するＧＬ１位とＧＬ２位に力の差があるためでしょう。

ＧＬで総得点４～７・総失点１～２のチームと、総得点３～５・総失点２～４のチームが対戦するのですから、前者（ＧＬ１位）が勝ちやすいのは当然と言えます。ベスト１６ならＧＬ２位でも可能ですが、ベスト８以上はＧＬ１位でなければ厳しく、ベスト８以上を狙うのであればＧＬ１位通過が必要。ＧＬ１位とＧＬ２位それぞれの総得点・総失点は前述の通りですが、勝ち点で言えば「勝ち点７」がＧＬ１位の目安。勝ち点７を獲得したチームのうち、８割以上がＧＬ１位に対して、勝ち点５や６でＧＬの１位はそれぞれ３割以下となっています。

なおＧＬ２位は勝ち点４で半々、勝ち点５以上あれば確実になりますが、ＧＬ３位に勝ち点５が全くいないのは、ＧＬで３チームが１勝２分で並ぶパターンでしか、ＧＬ３位が勝ち点５にならないためでしょう。

	A	B	C	D
A	＼	▲	▲	○
B	▲	＼	▲	○
C	▲	▲	＼	○
D	×	×	×	＼

※「○」は勝ち、「▲」は引き分け、「×」は負け

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