「“生産単価”のグラフ」
フロッピーディスクの各年の生産金額と生産枚数から、「生産金額÷生産枚数」で割り出した“生産単価”のグラフ。
計算は「機械統計年報」のデータの数値、例えば1985年の「57,959百万円」「23,063千枚」を、それぞれ「57,959,000,000円」「23,063,000枚」に直して行っています。
グラフの数値は“１枚あたり〜円”になっているとは思うものの、本当に正しく“１枚あたり〜円”の数値になっているか自信がなかったので、グラフの金額に相当する数値には「円」をつけていません。
なおグラフには「フロッピーディスク」と「3.5インチ以下」と「5.25インチ以上」の３つの折れ線グラフがありますが、
まぎらわしくなるので数値の表示は「フロッピーディスク」のみとなっています。
1985年の生産単価は1986年の約１３倍で、更にその1986年と比較しても、1987年から1990年までの生産単価は、それぞれ約１.４倍、約１.５倍、２倍以上、約４倍となっています。
フロッピーディスクは1980年代後半に劇的に安くなった模様。
（1985年の生産単価は、1986年の約１３倍、1987年の２０倍弱、1988年の約２０倍、1989年の約３０倍、1990年の５０倍以上）
ただ1985年の数値があまりにも飛び抜けて高いため、1986年以降は折れ線グラフとしての傾向がわかりにくくなっていしまっています。。
（特に「フロッピーディスク」と「3.5インチ以下」と「5.25インチ以上」の３つがある1989年から1996年は線が重なってわかりにくい）
上の「フロッピーディスクの生産単価(１)」のグラフから、縦軸の数値の上限を「200」までに区切ったのが下の「フロッピーディスクの生産単価(２)」のグラフ。
「フロッピーディスクの生産単価(１)」ではグラフの形がわかりにくかったので触れませんでしたが、生産単価は1999年まで一貫して下がっていて、生産単価の底は1999年。
2000年からは生産単価が上昇に転じているのは、2000年以降は生産数量が前年比で「-38%」とか「-75%」など、生産数量の減少が一挙に進んだ事で量産効果が働きにくくなったからなのかもしれません。
「3.5インチ以下」と「5.25インチ以上」をそれぞれ見ていくと、
1989年と1990年は「3.5インチ以下」の方が「5.25インチ以上」よりも生産単価が高かったのですが、1991年に同程度になり、1992年以降は「3.5インチ以下」の方が安くなりました。
「3.5インチ以下」の生産単価が「5.25インチ以上」よりも高かった1989年と1990年でも、生産数量は「3.5インチ以下」の方が既に多かったというのは、
３.５インチフロッピーディスクの方が使い勝手が良かったからでしょうか。
「5.25インチ以上」は1990年から生産単価が横這い状態。
「5.25インチ以上」は生産数量のピークが1990年で、生産数量の減少のために大幅な生産単価の減少が進まなかった？
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コラム
「フロッピーディスク」
参考資料
『情報メディア白書 1997年版』電通総研 1997年
編/電通総研『情報メディア白書2003』ダイヤモンド社 2003年
参考URL
経済産業省のWEBサイト http://www.meti.go.jp/
トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは - http://tondemonai2.web.fc2.com/
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※生産数量の折れ線が1995年でグラフ上から切れているのは、単純に作図の都合。
※生産数量の折れ線が1995年でグラフ上から切れているのは、単純に作図の都合。
