やればやるほどおもしろい、落ちモノパズル新登場。
導火線をつないで一気にファイヤー！　どきどき、ハラハラ、爽快感！！
ACTION PUZZLE
くるりんＰＡ！

機種	プレイステーション
発売（開発）	スカイ・シンク・システム
発売日	１９９５年７月７日
価格	３９８０円（税抜）
備考	ＣＤ−ＲＯＭ プレイ人数：１〜２人 メモリカード未対応

操作性
落ちものパズル。
特に不満を覚える様な部分はありません。

落ちものということで
○ボタンでブロック右回転、
×ボタンでブロック左回転、
△ボタンでアイテム使用、
十字キーで落ちてくるブロックを左右下に動かす
と操作自体が非常にシンプルですしね。


音楽
落ちものパズルということで
ポップで明るい感じの曲が多いです。

対戦中に流れる「I LOVE YOU」と
「FUCK YOU CRAZY」が個人的に好きです。


システム
基本的なルールとしては
落ちてくる導火線ブロックをつなぎ合わせ、
ファイヤーブロックにつなげる事で燃やして消していきます。

消したブロックの数に応じて、相手フィールドに雪だるまを送る事が出来ます。
雪だるまは直接ファイアーブロックを落としたり
火のついた導火線と隣り合うと消えてくれます。

そのような妨害を潜り抜けながら、
火をつけると上下左右に引火して
点火口のにつながっていない導火線にも火をつける事が出来る爆弾ブロックや、
キャラクター毎に設定されたアイテムブロックを使い続け、
どちらかがブロックの左から三列目の一番上に詰まるとゲームセット。


プレイした感覚としては、少々長引きやすさ印象に残りやすいゲームです。

例えば、導火線ブロックは２個ペアで片方がブロックの上に乗ると
もう片方は離れて落ちていくのですが、コレが厄介で
どことも繋がらない導火線が生まれやすいんです。
その為、ブロックや雪だるまが入り乱れてくると
訳がわからなくなりやすくなります。

「ぷよぷよ」や「ぱずるだま」だと
片方が離れて落ちていってもどうってことないのですが
このゲームのルールだとグダグダになりやすくなる要因になっていますね。


あと雪だるまを一度に送る事が出来る量が２０個と少なめなのに加え
相殺システムがあるので一回の対戦が長引きやすく
追い詰められてから大きな効果を発揮する守備型のアイテムをもつキャラが
総じて有利な仕様ですね。

特に全てのアイテムを使用可能なラスボスの強さは論外クラスで
これも高難易度に拍車をかけています。


設定・シナリオ
４年に一度行われる「くるりんＰＡ！」大会。

主催国であるパロパル王国、
大会に優勝した者の望みを何でもかなえてくれるという。
世界各地で予選を勝ち抜いた８人は、それぞれの願いを胸にパロパル王国を
舞台に熱きバトルを繰り広げる。

さあ優勝は誰の手に！！


使用キャラクターの８人のほかにボスキャラとしてパロパル国王がいます。

このパロパル国王は反則爺というか洋マンチというか
とんでもないくらいのチート野郎です。
他の８人のアイテムを全部使えるという凶悪な仕様でして
チャレンジャーの願いをかなえる気はまったくありません。
（確かにパロパル王妃の座を狙うマッチョオカマもいたりしますが…）

その圧倒的な性能差は、苦労して決勝まで勝ち上がったチャレンジャーを
完膚なきまでに叩きのめすことを老後の楽しみにしているとしか（笑


独創性
導火線をつなげて燃やしていくというのはユニークではありますが
それがあまり面白さにつながっていない印象です。

連鎖を発動するまでに
導火線をつなげて連鎖の舞台を整える事と、火をつける事という
２アクション必要なためにそれが爽快感を奪っているんです。

さらに導火線を火が伝っていく姿も地味だったり
連鎖の破壊力も小さめで対戦が長びきやすいというもの
爽快感を奪っている要素と言えるでしょうね。


全般
地味な上、一回の対戦に時間がかかるゲームです。

宣伝文句とは裏腹にお世辞にも爽快感があるとはいえない上、
導火線をつなぐこと＝連鎖というアピールのワリに
どう考えても導火線を一生懸命つなぐよりも
爆弾をまとめて点火していった方が破壊力があるという
ツメの甘さが目立つのも残念なところです。

とはいえ３９８０円（税抜）という値段を考えれば
かなり遊べるかなとも思います。


得点７点


関連感想文
新型くるりんＰＡ！(PS)

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