痛快度＆奥深さ２００％アップ
落ちモノパズルゲーム、新装回転！
新型くるりんＰＡ！
| 機種 | プレイステーション |
| 発売（開発） | スカイ・シンク・システム |
| 発売日 | １９９６年７月２６日 |
| 価格 | ４８００円（税抜） |
| 制作責任者 | Masahiro Kubota（Planner、Programmer） Junji Ohura（Producer） |
| 備考 | ＣＤ−ＲＯＭ プレイ人数：１〜２人 メモリカード１ブロック |
操作性 落ちものパズル。 基本的な操作の部分で前作と大きな差があるわけではありません。 なので特に不満を覚える様な部分もナシ。 操作も、 ○ボタンでブロック右回転、 ×ボタンでブロック左回転、 △ボタンでアイテム使用、 十字キーで落ちてくるブロックを左右下に動かす くらいで全部です。 あと前作と比べてメモリーカードに対応した事による セーブ＆ロードができるようになりました。 音楽 音楽は前作と同じような軽めの楽曲が多数。 相変わらず落ちモノパズルらしいイメージです。 ただ前作よりもこなれた感じもしますね。 気に入ったのは曲は 「FAINAL WEAPON」「TO-TO-TO TONILLA?」 システム 大体前作と同じなので詳しくは省略しますが 今作も導火線をつなげて点火口から火をつけて爆弾を爆発させるゲームです。 細部での変化では 点火口と繋がっていない部分にファイアーブロックを置くと ファイアーパックに変化するようになったことでしょう。 パックはその名の通り一種の火種で、隣接した導火線が燃えると火に戻ります。 戻る際に爆弾や導火線の口を配置しておけば 連鎖を起こして燃え広がっていくというわけです。 ３分たつと相殺がなくなるなど 全体として勝負がスピーディになるような変化が施されている反面 ３分たたないと一度に送る事のできる雪だるまの上限が １０から２０に変化しないというのはちょっとよく分からない変更ですね。 全部の雪だるまが振ってくるまでの時間が掛かりやすいので その時間の分だけ相殺などでが起こりやすくなるわけで。 前作と同じように最初から上限２０個では何かまずかったのでしょうか。 「ぷよぷよ」では上限３０個だった事を考えれば 上限２０個でもちょっと少なめなわけですから。 一度に送る事のできる雪だるまの上限１０個となると幾らなんでも少なすぎです。 爆弾をたくさん用意して一度に火をつけると雪だるまを稼げた前作の反省からか 今回は連鎖中心になった仕様変更と合わせてさらに長引きやすくなった気がします。 前作もそうでしたがこのゲームって根本的に連鎖とか、 組み難い上に爽快感にも欠けやすいシステムなんですよね…。 設定・シナリオ 前大会から４年。 ついに今年も恒例の「くるりんＰＡ！」大会の 開催が迫っていた。どんな望みでも叶えるというパロパル国王のもとに、 世界各国からそれぞれの願いを胸に１０名の挑戦者が集まった。 さあ今回はどんなバトルが繰り広げられるのか？ 今回チートの帝王キングパロパルは、厨ボスもとい中ボスで ラスボスは雪だるまのMr.ユッキー。 前回は凄まじいまでの厨性能を誇ったパロパル国王ですが 今回はアイテムがファイアーパックだけなのでとても弱体化しています。 なんというか、普通のキャラたちよりも弱い… 彼の心の中でいったいどういう心境の変化があったのでしょうか（笑） 独創性 基本的には前作の踏襲ですが 前作の欠点であった対戦が長引きやすいという部分の改善に力が注がれています。 そのはずなんですが…、いまいち改善の仕方がチグハグしている気が… グダグダ感ばかりが強くなってしまった感じがします。 全般 これは評価が難しい。 コンピューター戦をやる限りでは前作よりも完成度が上がった印象も受けるのですが 対人戦になると途端にグダグダ感が強くなるんですよね。 計算だてて築いた連鎖だけではとても止めを刺すところまではいけず、 互いにズルズル雪だるまを消す作業を繰り返すだけになり、 目の前の雪だるまをすぐ消すアイテムを使えるキャラだけ 手数が増える分だけジリジリと有利になっていく…。 そんな盛り上がらない泥仕合対戦ばかりを繰り返した感じがします。 おそらくは連鎖を組み難いというか連鎖を組んでも 連鎖を組んでいると言う実感に乏しい導火線システムに加えて、 開始３分たつまでは一度に最大１０個しか 雪だるまを送れない仕様が原因だと思うのですが。 前作の欠点をフォローしようとして フォロー仕切れなかった挙句さらに悪くしてしまったのが 「新型」と言えるのかもしれません。 ただ初めてプレイする方には、前作よりもこちらを個人的にお勧めします。 オプションで各キャラクターのアイテムの実演を見る事もできたり ゲーム全体の作りが前作より小慣れているので 初めての人には随分と取っ付きやすいと思います。 （前作はアマチュア臭いというか、かなり素人っぽい作りなので・笑） 得点６点 関連感想文 くるりんＰＡ！