ニューイヤー駅伝の新聞紙面の変化

「朝日選書923　マラソンと日本人」(2014年)の中で、
「箱根駅伝の人気定着」と共に「ニューイヤー駅伝のレベルアップと注目度アップ」としています。



    

        
箱根駅伝の人気定着は、その予備群としての全国高校駅伝、
あるいは箱根ＯＢの受け皿としてニューイヤー駅伝のレベルアップと注目度アップという相乗効果をもたらし、年末年始は駅伝一色になった。

    

        
「朝日選書923　マラソンと日本人」より
    



新聞記事を調べると、ニューイヤー駅伝は箱根駅伝ほど露骨ではないにしても、時代が下るにつれ扱いが大きくなっています。
以下のグラフは、毎日新聞と読売新聞と朝日新聞と日本経済新聞でスポーツ面におけるニューイヤー駅伝の記事を、
一面全体を「100%」として1990年から５年ごとに調べたもの。
（各紙の縮刷版より）



合わせて新聞の１面にニューイヤー駅伝の有無についても調べた所、
毎日以外は「きょうの紙面」欄を含め１面に記事がないものの、毎日は1990年の時点すでに１面に記事があります。
（ただし毎日の1995年は「きょうの紙面」扱い）

※「きょうの紙面」は、それぞれの面の主なニュースが掲載されている１面の記事の事で、
各紙が「きょうの紙面」というネーミングを使っているわけではないが、ここでは便宜上「きょうの紙面」というネーミングを使用。


あと参考として、１月の１カ月間の総紙面数で比較すると、1990年代以降は総紙面数が頭打ち状態です。
ニューイヤー駅伝の記事が明確に増加している毎日と朝日は、紙面上の扱いが相対的に扱いが大きくなっている事になります。


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関連コラム
箱根駅伝の新聞紙面の変化


参考資料
武田薫『朝日選書923　マラソンと日本人』朝日新聞出版　2014年
『毎日新聞縮刷版』
『読売新聞縮刷版』
『朝日新聞縮刷版』
『日本経済新聞縮刷版』

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