あなたにココロは、ありますか？
コ・コ・ロ…�U

r.（aaru）

操作性
既読・未読を選択できるスキップと
バックログ参照機能がついている。

アアルのゲーム全般に言えることですが
インストールに必要な容量も少ないと同時に
操作の感覚も軽快な感じです。


音楽
麗な感じの曲が多いと思います。

ただ数が少なめなことに加え、何度も繰り返す仕様なので
最初から最期まで殆ど曲が同じの様な気がしたこともありました。


システム
基本的には、特定のシーンで現れる選択肢を選んで、
ストーリーが進むアドベンチャーゲーム。

あと「性格システム・改」というシステムを採用していて
これは周回を繰り返すごとにスタートで選べる主人公の性格が増えていき
選んだ性格ごと若干違うストーリーが楽しめるというもの。

このおかげで主人公にある程度の個性付けがされているのにもかかわらず、
鬼畜純愛をシステム的に両立させることに
成功しているというのは評価できると思います。

前作は主人公の性格によって選択肢が出てきたり消えたりする仕様だったのですが
それがいい加減だったので善人でも鬼畜な選択肢を選べたりと
「性格システム」とストーリーに齟齬をきたすケースがままありましたから。

このシステムだと性格によるシナリオの
パラレルワールド的な楽しみもできますしね。

ただ好感度が次回に持ち越されてエンディングに影響するため、
なかなかエンディングが埋まらないということも。


選択肢選びが重要で選び方によってによってシナリオが大きく変化し、
サウノベ的なシナリオが変化する楽しみを提供してくれたのは嬉しいのですが
そういう楽しみを志向すると、やや物足りないというか不満が残るのは確かです。


設定・シナリオ
生まれ持った美貌で、人を惹きつけて止まない、主人公・久遠寺昴。
彼は恵まれていた。
会社社長の父は寡黙ながら、何よりも家庭を大事にし、
教師だった母も厳しいながら誰よりも深い愛情を彼に注いでいた。

しかし……。
彼は最近、見るようになった夢に悩まされていた。
どこか既視感のある夢……。
しかし、ただの夢とは違いどこか現実味がある……。
果たして、その《夢》は何を意味するのか？


１を知らないと分からない遠まわしなネタが有ったり、
製作者のこだわりと言うか執念を感じる部分があります。

ストーリーの特徴としては
キャラクターは可愛いデザイン反して一癖も二癖もある濃い奴が多く
そのためか人間関係がとてもドロドロしているのが印象的でした。

なんといっていいのか分からないのですが
なんというかビバリーヒルズの青春白書の末期というか
限られた人間関係の中で付き合ったり別れたりを繰り返した挙句
最終的に皆それぞれ関係をもったことのあるような状況に陥ってしまった
ドロドロっぽさというかなんというか。


個人的には「善人」「普通」「悪人」「外道」の
各シナリオの中では、悪人シナリオが良かった。
アレな主人公とアレなヒロインな同士のやりとりが笑えました。

悪人主人公からは万能願望みたいのを感じて、へき易するのが難点ではありますけど（笑


独創性
繰り返しプレイを前提としたアドベンチャーゲーム。
根底にある設計思想には初期のサウンドノベルに近いものを感じます。


全般
パラレルワールド的に展開するシナリオの数々は結構おもしろいと思います。
だすがＣＧ等の問題でパラレル的なのが限界なのかもしれませんね。

もっと大きく話しが変化すれば、もっと良くなっただろうだけに残念な所です。
どの性格でも登場するヒロインには
性格別でハッピーからブラックなものまで色々エンディングがあれば……。

それでもシナリオの数量を重要視する姿勢は好みです。



得点７点

オマケ
コ・コ・ロ…�U登場人物紹介[ネタバレあり]


関連感想文
コ・コ・ロ…(Win)

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