５つの世界を巡る「流転する物語」……
オムニバスの可能性を追求した、エキゾチック・ファンタジー・アドベンチャー！
ロンド
〜輪舞〜

BELL-DA

操作性
日本の昔話をモデルにした５つの異世界を行き来して
ストーリーを進めていくオムニバスタイプのアドベンチャーゲーム。

ゲーム画面の下部に文字表示用の「窓」があり、
そこに表示される文字を読み進めていき
時折現れる選択肢を選んでゲームを進めていきます。

ゲームはインストール不要で、操作はマウスオンリー。
テキスト関連については読み返し機能やメッセージスキップはなく、
おまけの機能についてもＣＧモードとサウンドモードのみとなっています。


音楽
サウンドモードはありますが、
具体的な曲名がないのがちょっと残念。

和風な曲が多いです。
この中ではタイトル曲の「ＢＧＭ１」が好きですね。


システム
ゲーム冒頭に複数存在するシナリオの中から
どれか１つを選択する事でゲームが開始されます。

各シナリオはそれぞれ独立していますが、
１つのシナリオを通しで読み進めるタイプではなく
シナリオの区切り区切りで最初の選択画面に戻り、
同じシナリオを何度も選択したり別のシナリオを選択する事で
それぞれのストーリーが進行していきます。

シナリオの途中でアイテムを入手することがあり、
入手したアイテムはアイテム一覧にストックされ
次回から最大２個のアイテムを持ってシナリオを進める事ができます。


途中でゲームオーバーになる選択肢もあったりしますが、
全体的な難易度は低いので大丈夫でしょう。


設定・シナリオ
ごく普通の生活を送っていた主人公は
あるきっかけで五つの異世界を手段を手に入れました。
主人公がその世界の中の少女達と恋愛を繰り広げるストーリー。

元になる世界は
「竹取物語」「一寸法師」「天の羽衣」「鶴の恩返し」「雪女」の
五つの昔話です。


５つのシナリオはそれぞれ独立していますが、
最終的に特定のアイテムを２つ揃えないと各シナリオを終了できないので
アイテム集めのために各シナリオを巡る必要があります。


独創性
こういう童話や昔話のアレンジ物はWin以降は
数が少なくいので独自性はあると思います。
幻住庵の感想文だと『鏡の中のオルゴール』ですね。

PC-98の時代は童話等を題材にしたＡＤＶやＲＰＧのイベントに採用しているものも
ある程度存在していたと思うのですが、最近はあまりなさそうですね。


全般
点数は７。
全体的に特にコメントする事がないような無難な出来で、
コメントに困るタイプのＡＤＶです。

ＡＤＶは、ＲＰＧ・ＳＬＧ・アクション等に比べると、
プレイヤーのやる事／やれる事／やらなければならない事の量が絶対的に少ないので、
操作性にはこれといった不満がでないのが普通です。
（一方、『こんな』タイトルもあったのですから、エロゲーの奥は深いといえます）

それだけに、操作性を向上するためにこういう工夫をした、
或いは工夫したが結果として自爆したという事も多くありません。

また、ストーリー絡みに関しても、
ゲーム的なキャラクターの表現というのでしょうか、
パラメーターといった数字での個性付け等もない事が多いです。
これは「信長の野望」「三国志」がわかりやすいですが、
幻住庵の感想文だと『十勇士陰謀編』なんかもそうですね。

そのため自分はＡＤＶに「興味をそそられる」って事が少ないのです。
文章量の投げやりさは、そのまま「興味」の量の差だとご理解いただければ。

ただ、『ロンド』の様にアイテム集めやアイテム選びを行うADVは嫌いではありませんし
日本の昔話をベースにしているので和服率が高いのもGOOD。


得点７点

関連感想文
鏡の中のオルゴール(WIN)
月の守(WIN)

るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−　十勇士陰謀編(PS)

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