今日の天気は晴れのちねんど！？
個性豊かなお天気キャラたちといっしょに「お天気玉」を消していこう！
ねんどだまパズル
お天気ころりん
| 機種 | プレイステーション |
| 発売（開発） | タクミコーポレーション |
| 発売日 | ２００２年５月２日 |
| 価格 | ４８００円（税別） |
| 備考 | プレイヤー１〜２人 メモリーカード １ブロック アナログコントローラ対応（振動のみ） |
操作性 競りあがってくるお天気玉を、スライドカーソルを使い横列を左右にずらしていくことで 同色のお天気玉を縦・横、もしくはＬ字状など４つ以上隣接させて消し、 ゴール地点まで山を切り崩していく、固定画面のアクションパズルです。 ステージを1つクリアするのにかかる時間は3分ほど。 基本的な操作としては 方向キー スライドカーソルの上下移動、項目の選択 L1L2□ お天気玉を左に転がす R1R2△○ お天気玉を右に転がす、項目の決定、画面のスキップ ×ボタン ボムの発動、項目のキャンセル START ポーズ もともとは０１年にアーケード用に タクミコーポレーションが開発してタイトーから発表されたゲームなのですが プレイステーションへの移植にあたって家庭用オリジナルモードが追加されており、 アーケードでは使用できなかったキャラクターも使用可能になりました。 またプレイステーションのアナログコントローラの振動機能に対応しています。 ＬＥＤ表示の点灯の有無にかかわらず振動しますが オプション設定でON/OFFを切り替えることができます。 ただし、アナログモードには対応していません。 余談ですが、説明書の紙が蛍光色のオレンジで文字が白だったので とても読みにくかったのが残念でした。 音楽 ゲームそのものにかなり集中力がいるため、あまり印象に残っていません。 曲まで聞いていられる余裕がほとんどなかったように思えます。 操作キャラクターであるお天気達が 東京やイルツークツ、ホノルル、バグダッド、リオデジャネイロといった 世界の各都市を根城にしているので各キャラクターのテーマ曲も それぞれのお国柄を反映したような曲で構成されています。 システム スライドカーソルを使い、指定した横列のお天気玉を左右に動かし お天気玉をそろえて消していくパズルゲームです。 主なゲームモードには、 ノーマルキャラ8人+ボスキャラ2人とのCPU対戦するストーリーモード、2Pと対戦する対戦モード、 ゴールまでひたすらお天気だまを消していくひたすらモードがあります。 この内ストーリモードはステージ数が進むにつれてお天気玉の種類が増えていきます。 ゲームのルール はじめにキャラクターを選びます。 このキャラクター同士には、ほとんど性能差はありませんが、 選んだキャラと同じ（ＳＵＮなら太陽）お天気玉が消えると他のお天気玉よりも高得点になります。 また、ストーリーモードでは、選んだキャラのお天気玉が消えると、対戦相手に「攻撃」することができます。 お天気玉の消しかたとしては まずはスライドカーソルを動かして動かす横列を決めます。 その後、△または□ボタンでお天気玉を動かして、消したいお天気玉をくっつけます。 お天気玉は10種類あり、同じ種類のお天気玉を、縦・横・L字状で4個以上くっつければ消すことができます。 また同じお天気玉を4個以上くっつけても、まとめて消すことができるので 一度にたくさん消すほどに高得点を得ることができます 基本的にこれを繰り返して目標ライン数まで消すとゴールです。 ただし、ストーリーモードでは、対戦相手が先にゴールしたり、 攻撃によりお天気玉が上部のレーザーに触れるまで積みあがってしまうと、ゲームオーバーです。 説明書では、山を切り崩すと説明されていますが、実際には徐々にラインがせりあがってくるので プレイ中にそういう、掘っていくようなイメージはあまりありません。 攻撃とボム ストーリーモードではお天気玉を消すと、 相手のフィールドにお天気玉を降らして「攻撃」することができます。 このゲームにおける攻撃は、相手にお天気玉を降らせることとイコールで、 また自分が選んだキャラクターに対応したお天気玉（点滅しています）を消すと 敵フィールドの視界を遮る特別なエフェクトが起こり より多くのお天気玉を降らせる事ができます。 どちらも消したお天気玉の数で降らせるお天気玉の数がきまります。 相手の視界を妨害するエフェクトについては キャラクターのお天気をイメージしたものになっているため 若干の良し悪しが存在しており、それがキャラ達唯一の差になっています。 あと、全モードで×ボタンを押すことでボムを使用する事が出来ます。 ボムというのは使うとお天気玉を３列消せる爆弾の事で ボムを爆発させると、その時のスライドカーソルを合わせていたラインと その上下のラインにあるお天気玉を全て消すことができます。 ただしボムは使える回数が限られている（通常は1回オプションによる設定で最大3回）ので 上限以上の回数を使うことはできません。 ピンチの時や目標ラインが見えてきたチャンスなど、ここぞという時に使いましょう。 「ゲームバランス等」 列を横にスライドさせていくことで、同色のお天気玉を4つそろえていくこのゲームですが、 見た目の可愛さに反して、難易度はかなり高くなっています。 特にストーリーモードの後半ステージは、ステージ毎にお天気玉の種類が増える、 CPUの思考スピードはあがる、せりあがるスピードも上がるで手に負えませんでした。 恥を晒しますが、自分は「EASY」ですらエンディングにたどりついた覚えがないほどです……。 まず、このゲームでは列全体を左右に動かしていくために、 操作しているミノと次に出現するミノ程度をどこに配置していくか考えていればいい『テトリス』や その他『ぷよぷよ』、「パズルボブル」あたりと大きく違い、 列を少し動かすだけでも周辺の列にどのような影響を与えるかを、常に考えていなくてはいけません。 さらにお天気玉そのものの種類が最大10種類と多いこと。 （『テトリス』や『ぷよぷよ』、「パズルボブル」と比べても 同じ柄を集めて消す対象の種類が10あるというのは、とても多いですよね。） そのため、ストーリーモードでステージ数が進み、お天気玉の種類が増えてくると 何処を見ても4つ揃えられるお天気玉が見当たらなくて手の打ちようがなくなるなんて場面に出くわす事も。 また4つそろえるといっても、横に列をそのまま動かすことが基調にしていて 列の中でお天気玉を入れ替える事がし難いこのゲームだと 横4つに並べて消すことができるケースはとても限られている事があげられます。 これらの条件が重なりあって難易度を大きく引き上げているうえ CPUも「EASY」でもかなり強く設定されていて、 プレイヤーも悩まず条件反射のように消し続けられないとCPUには勝てないのだから尚の事厳しい。 1ステージ遊ぶだけでも相当の集中力が必要で、長時間のプレイに向かない疲れやすい仕様になっているのです。 6、7ステージの頃にはクタクタで頭がパンクしそうになってしまう程です。 集中力が切れるとまったく勝負にならなくなてしまうバランスなので、いつもそこから先に進めない、というわけ。 設定・シナリオ このパズルは、ねんどで出来た１０種類のかわいいお天気キャラクターからなる、 積みあげられたお天気玉をスライドカーソルを使って並べ替え、 同色のお天気玉を縦または横、もしくはＬ字状など４つ以上隣接させて消し、 ゴール地点まで山を切り崩していく、痛快アクションパズルゲームです。 童話の北風と太陽をモチーフとした世界観の中、 ケンカばかりしているお天気たちが試合で勝敗をつけようという話。 お天気たちは粘土で形作られており、とても可愛らしいデザインです。 独創性 似たパズルは他にあまり知らないので、それなりには珍しいんじゃないかと。 任天堂の「パネルでポン！」といった横にスライドして消していくタイプです。 余談ですが、発売が02年5月とＰＳのゲームとしては末期になります。 幻住庵の感想だと02年10月の『THE バトル（Ｇ、Ｗ）』、02年7月の『爆烈サッカー』に次ぐ新しさです。 ちなみに現在の次点は02年4月『ブリードマスター』。 全般 このゲームの率直な感想は、とにかく難しい！ということ。 キャラや背景など見た目はかわいいのですが中身は凶悪……。 しばらく遊んでいると、頭がパンクしそうになりそうな程に集中力を必要とするゲームで 自分のように、ずらしてそろえていくタイプのパズルに慣れてない人には難しすぎるように思いました。 このゲームのストーリーモードでお天気玉の種類が少なめのうちはサクサク消せて面白かったので、 天気玉が種類そのものがもっとと少なければとっつきやすかったかもしれません。 『魔界村』でもかきましたが、難しい、すぐ死ぬ、長時間のプレイができないようにしている、 というのは、アーケードゲームの持っている特性ではありますし、持っていないと商売になりません。 「一秒でも早く死ね」「でも次回も遊んでネ」という矛盾を抱えているのが アーケードの宿命だと言い換えることもできるでしょう。 『お天気ころりん』では「突き放し」はともかく「呼び戻し」の部分の力が弱かった。 特に名作『魔界村』との決定的な差は、プレイヤーの技術的な成長を実感し難いという点に尽きると思います、 難易度上昇が凄まじ過ぎて、特定のステージで延々と足踏みが続いてしまう上に 足踏みの最中でも、次やればもっといい勝負が出来そうだ、明日には勝てそうだと、 ジリジリとでも前進しているとわかる部分が弱いというのでしょうか。 自分はかなり上手くなった実感があっても、実際にはいつも同じステージで、 毎回同じように疲れきり、同じような完敗ばかりを喫するので、 ついつい「俺って何やってんだろう」という不毛さを感じてしまうのです。 得点６点 関連感想文 テトリス(PS) ぷよぷよ(SFC) THE バトル 機動武闘伝Gガンダム(PS) THE バトル 新機動戦記ガンダムW(PS) 爆烈サッカー(PS) ブリードマスター(PS) 魔界村(PS)